退職エントリです。
11月15日をもって3年と1ヶ月勤めたランサーズを退職します。
本稿では、ランサーズで働いた日々を振り返りつつ、お気持をまとめていきます。
次にどこで何をやるかは別記事にてまとめることにします。
なぜ辞めるのか
かっこつけた言い方をすると、理想と現実の折り合いをつけるためです。
僕個人が仕事を通してやりたいことや、そこで得られる収入という理想と、ライフステージ、市場、求められるものなど目まぐるしく変わっていく現実との狭間で整合性を保ち続けてきましが、入社当時に比べてそれが難しくなってきたことが退職を決意した一番の要因です。
感謝したいこと
3年1ヶ月というのは僕のキャリアの中で、今のところ最長の在籍期間になります。加えて、この期間は僕のキャリアの中で最も充実した時間でした。
退職にあたり、この充実した時間のなかで関わってくれた皆さんに何よりもまずは感謝を伝えたいです。
当時まだまだぺーぺーだった自分を採用してくれたこと
もともと、僕は2020年9月に別業種からジョブチェンジしてWEB系エンジニアデビューをしました。ランサーズに入社したのは2021年10月なので、実務経験が1年ちょっとしかない状態での入社でした。
当時のPRやレビューコメントを見ると、本当に酷い内容だったなと反省します。おまけに手は遅い、不具合は出すといった有様で、中途採用ではあるものの、その仕事ぶりは新卒以下と言って差し支えないレベルだったと思います。
そんな僕にポテンシャルを見い出して仲間に加えて頂けたことは、僕の人生においてとても幸運なことだったと思っています。
エンジニアとして、ビジネスマンとして、人として成長する機会を与えてくれたこと
先ほど、ランサーズで働いた期間は充実した時間だったと書きました。充実した時間というのはつまり、機会に恵まれ、得難い経験を積むことができたということです。
勿論、ポジティブなことばかりではなく、苦痛に感じることや、悔しさ、やるせなさを味わうこともありました。それら全てひっくるめて、今のランサーズのフェーズだからこそ味わうことができたのだと思います。
ネガもポジも、全て今後の僕の人生の糧になると確信しています。
育休を取れたこと
詳細は下記のポストに譲りますが、育休取得を快く承認して頂いたことにも感謝しています。
家庭の事情を最大限配慮してくれたこと
第二子出産という大きなライフイベントがありましたが、その他にもプライベートの面で様々な出来事がありました。仕事と家庭の両立が極めて難しいと感じる時期もありましたが、事情を汲んで、最大限配慮して頂いたことについて感謝しています。
熱を出して寝ている子供をおんぶしながら仕事したり、16時台のMTG中は夕飯を作りながら耳だけ参加する、みたいなハチャメチャな状態でしたがなんとか乗り切って今があります。
ほんとうに助かりました。
同僚に恵まれたこと
ぺーぺーだった僕が大きく成長できたのは、同僚に恵まれたことが要因として大きいと思っています。
同じチームで仕事をするというよりも、組織の枠組みを越えてコミュニケーションをしたメンバーが多かったのですが、そんな限られた時間の中でも沢山のことを学ばせて頂きました。
またいつか、どこか別の場所で会える日を楽しみにしています。
ランサーズでやったこと
様々な領域で色々なことをやってきたのですが、あえて一言で表現すると運用
をやってきたのかなと思います。
幅広く色々なことをやるというのは善し悪し両面あるのですが、結局のところ経験を生かすも殺すも自分次第だと思っているので、今は前向きに捉えています。
一方で、これ!!という分かりやすい成果を残せなかったことを悔む気持ちがあります。エンジニアとしてのスペシャリティ、インパクトのあるissueを探索する力、ロードマップを示す力、などを今後は伸ばしていく必要があると感じています。
(余談)転職活動の振り返り
はじめに転職軸の重点項目として下記の3つを定めて各媒体1経由でカジュアル面談をやっていきました。
- 事業性
- 収入
- 働き方
なかでも特に事業性については「今伸びているか」だけでなく「これからも伸び続けそうか」や「事業戦略がどれだけ解像度高く描かれているか」、「事業内容とミッション、ビジョンがどれだけ結びついているか」など、様々な観点で検証しました。
また、働き方の観点では、家事育児に高いコミットメントが求められる現状にあることや、地方在住であることを踏まえてフルリモートで働ける会社を探しました。
最近はピーク時に比べるとフルリモートで働ける会社は減ってきてはいるものの、「今後も継続してフルリモートやっていきます」という意思表明している会社も残っているのであまり問題はありませんでした。
各種メトリクスは下記の通りです。
ファネル | 数値(社) |
---|---|
カジュアル面談 | 13 |
選考に進んだ数 | 8 |
コーディング試験実施 | 4 |
内定 | 3 |
通過率は37%でした。
結局最後の決め手は、自分のキャリア全体を通して見た時に浮び上がってくるストーリーの必然性で選びました。
最後に今回の転職活動中に思ったことを雑にまとめておきます。
- 日程調整にSpir等のツールを使っていない会社が未だに結構ある
- 候補者体験としてはかなりのマイナスに感じる
- 「メールで候補日を送ってください」と言われると途端にハードルが上がる
- スケジュール調整にマインドシェアを奪われるのもあまり嬉しくない
- 予算とかセキュリティ要件とか各社いろいろ事情があるのは理解しているつもりではある
- コーディング試験を実施する会社がめっちゃ増えた
- 選考に進んだ会社のうち半分はコーディング試験があった
- 総じて難しかった
- もしこの先転職する機会があればLeatCodeとかはちゃんとやって素振りしてから選考プロセスに入った方がよいと感じた
- カジュアル面談が60分だと短いと感じることがあるので話し足りないと思ったら遠慮せず2回目、3回目をお願いしたほうが良さそう
- 面談して印象が良いところはどこも時間が足りないと感じた
- ビジネス部門のトップの人と話す機会を得るのは入社してからだと難しいかもしれないのでカジュアル面談の際に思い切って申し出るのがよいかもしれない
- マルチプロダクト戦略をやっている会社めっちゃ多い
- 本当にめちゃくちゃ多いので比較しやすいという面はあった
- なぜやるのか、どうやるのか、やる上での課題は何なのか、あまり上手く説明できない会社さんもあったのでカジュアル面談でしっかりとヒアリングしておくことはやはり重要だと思った
- 「(任意の事業ドメイン)のGitHubになりたい」みたいなことを言う会社がめっちゃ多い
- 集めたデータを活用するのが難しいのだろうなーと思っている
- データ活用の分かりやすい成功例の一つがGitHubのイメージなのだろう
Footnotes
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YOUTRUST, Findy, リファラルを利用しました ↩